【常設展】2022年4月 -April 2022-
サムネイルをクリックすると写真が大きくなります。
豊臣秀吉が小田原攻めの際、敵の居城の目と鼻の先に、一夜のうちに築城したのがその名の由来。
実際はそんな筈もなく、林の奥でコツコツと普請を進め、目隠しの木々を一気に切り払って見せつけた。
突然現れた山城を目の当たりにした敵方は、すっかり戦意喪失し、小田原城はほぼ無血で開城。秀吉は天下統一を成し遂げた。
現在は歴史公園として整備されており、天守閣は現存しないものの、石垣や曲輪が状態良く残っている。
周囲の建物に溶け込んで探すのに苦労するが、本丸からしっかりと小田原城を望める。
関東一円に勢力を広げ、小田原城に立て籠もったのが、鎌倉殿ではない後の北条氏。大河ドラマの誘致活動もあるみたい。町中に"三つ鱗"が溢れている。
武田信玄も上杉謙信も攻めきれなかった強固な防御を誇ったが、秀吉の猿知恵には及ばなかった。
徳川の世になり、譜代大名が居城とした。正規の登城ルートがあり、復元が進んでいる。
現在の天守閣は昭和35年の再建で、内部は歴史資料館。最上階は四方が展望台。
ここからの石垣山一夜城跡は、「あの辺」ぐらいにしか判らない。
平野の染井吉野はもう終わり。マイ桜前線は箱根の山を駆け上る。
とは言っても、早川堤はほぼ終わり。しがみつくように一輪二輪。代わって国道沿いの枝垂が満開。
大文字の明星ヶ岳を見上げれば、山腹に自生の桜が散りばめられている。
大平台のしだれ桜通りもまだ健在。
長い長い復旧工事を経て、先日ようやく一般開放された。
森の中に新しく整備された観瀑台からは、豪快に落下する水しぶきを間近に見ることができる。
楓の若葉が眩しかった。紅葉の時期はまた違った雰囲気が楽しめるだろう。
登らずに遊歩道を直進すれば、終点から赤い橋越しに滝の全貌を望める。
この赤い橋。大昔に訪れた時には、渡って更に奥まで進めた覚えがある。